一宮市で仏壇なら有限会社加藤仏壇店 | 仏壇の洗濯

クリーニング作業の際は、仏壇を一旦お預かりしております。まずは、ご要望や修繕したい箇所などをヒアリングし、事前にお打ち合わせした日時にご自宅までお伺いします。そして、魂抜きを終えた仏壇をお預かりし、一つひとつ丁寧にお運びします。昔ながらの仏壇は大きなものも多くあるため、安全性に気を配り、仏壇やお家に傷を付けないように、責任を持って移動してまいります。

お預かりした仏壇は、パーツ一つひとつまで綺麗に洗浄及び修繕するために、初めに解体してまいります。部品一つとっても、これまでに使われてきた大切な歴史を感じさせるものだからこそ、パーツの欠けや抜けがないよう細部まで注意しながら作業を進めてまいります。そして、損傷が大きな部品や欠けている箇所などの有無も併せて確認し、その後の作業に移ってまいります。

取り外した金具は埃や煤などを払い、細部まで美しくなるようにメッキ加工を施します。見映えの良い金メッキにより、荘厳で格式のある姿を取り戻せます。特に真鍮の部品は頻繁に磨く必要がありますが、表面をメッキ化することで、日頃のお手入れの手間が楽になります。くすんだり、汚れたりした金具を一つひとつ綺麗にし、その後も長く使い続けやすい状態に整えてまいります。

解体した仏壇は、本格的に「お洗濯」を進めてまいります。まずは、長い時間を掛けて染み付いた汚れや煤をお湯で洗浄してまいります。埃を払い、煤落としを行うことで、元々の素材の色味が再び表に現れます。時間を掛けて受け継がれてきた仏壇は味わい深いものの、汚れも付着しているため、まるで新品のような輝きを取り戻せるように、心を込めてクリーニングいたします。

一部が欠けているものであっても、修復できるパーツは丁寧に修繕し、新品同様の状態に整えてまいります。また、修復が難しいと判断した部品は交換いたします。特に木材には、経年劣化による色褪せや細部の欠け、剥離などが生じます。ダメージの種類と程度を確認し、適切に対処してまいります。伝統的な技術と職人の腕を活かし、パーツそれぞれを美しく整えてまいります。

再び新品と遜色のない輝きを取り戻すために、漆が剥がれた箇所の塗り直しや蒔絵の描き直しなどの作業を行います。下地を補修したうえで丁寧に塗り直すことで、再び長く大切に使い続けられる状態に導きます。漆によって艶を出せるため、格式の高い金仏壇らしい厳かな美しさがよみがえります。伝統を受け継いできた職人の確かな技術を基に、高品質な仕上がりを叶えてまいります。

塗り替えた箇所が綺麗に乾いた後は、金箔を貼り直す作業に進みます。むらなく綺麗に金箔を貼れていることを確認し、丁寧に仕上げてまいります。元々の状態を考慮に入れ、お客様のご要望を丁寧にお伺いしながら適切なデザインに整えます。修復作業の最後の工程であるため、地域に根差した仕事を続けているため、「100代名古屋型」の金仏壇にもしっかりと対応可能です。

パーツ全ての修繕と洗浄作業が完了した後は、組立作業を進めてまいります。新品の仏像を組み立てていくときと同じ工程で、部品一つひとつの状態をチェックしながら組み立て直し、新品同然の仏壇に仕上げます。心を込めて職人が丁寧に組み立てることで、欠けや余りなどがないことはもちろんのこと、細部のパーツの状態まで再確認できます。ご要望通りに仕上がるように作業いたします。

全体の状態を踏まえ、バランスよく整えられているかどうかを最終確認いたします。汚れが目立っている箇所や部品が欠けている箇所などの有無をチェックし、部品一つに至るまで、まるで新品のような輝きを取り戻していることを確認したうえで作業を完了いたします。長く受け継いできた仏壇や仏具も、全てのクリーニング作業が完了した後は、かつての美しさがよみがえります。

全工程が終了した後は、それぞれのご自宅に綺麗になった仏壇をお届けします。細心の注意を払いながら元々あった場所に設置し直し、お客様に仏壇の状態をお確かめいただいたうえで、本当の完了となります。汚れたり、部品が欠けていたりした箇所も隅々までクリーニングし、細部まで美しく整えているため、再び新たな気持ちで仏壇がある暮らしをお過ごしいただけます。